ステンレス筋、初入荷!鉄筋との違いについて解説します

こんにちは!

先日、当社で初めて「ステンレス筋(ステンレス製の鉄筋)」を入荷しました。

普段扱っているのは通常の鉄筋(SD295など)ですが、今回の現場ではステンレス筋の使用が指定されていたため、取り扱う機会を得ました。

大切なお仕事をお任せくださったお客様、貴重な機会をいただき誠にありがとうございます。

すでに現場へ運搬したため、現物は、もう手元にありませんが、入荷時に記念として写真を撮影しました。

普段見ることのないステンレス筋を見て、従業員一同ちょっとワクワクしてしまいました(笑)。

今回は、そんな「ステンレス筋」と通常の「鉄筋」の違いについて、簡単にまとめてみようと思います。

施工主様や設計者の方にとっても参考になる情報かと思いますので、ぜひご覧ください。


そもそも「ステンレス筋」とは?

ステンレス筋とは、読んで字のごとくステンレス鋼でできた鉄筋のことです。一般的な鉄筋が炭素鋼(スチール)でできているのに対して、ステンレス筋はクロムやニッケルなどを含んだ合金鋼で作られており、さまざまな特性の違いがあります。


鉄筋との違い①:サビに強い

最大の違いはなんといっても耐食性(サビにくさ)です。

通常の鉄筋は、時間が経つと空気中の水分や塩分に反応して酸化(サビ)が発生します。これがコンクリート内部で進行すると、膨張によりクラック(ひび割れ)を引き起こし、構造物の耐久性に悪影響を及ぼします。

一方、ステンレス筋は非常にサビにくいという特性があります。

特に塩害が懸念される海沿いの地域や、凍結防止剤が散布される寒冷地化学薬品を扱う工場などでは、その性能が大いに役立ちます。


鉄筋との違い②:磁力を持たない(非磁性)

今回入荷したステンレス筋を触ってまず驚いたのが、磁石がくっつかないことでした。

これは、使用されているオーステナイト系ステンレスの特性で、非磁性体(磁石に反応しない金属)だからです。

一般的な鉄筋は、磁石がピタッとくっつきますが、ステンレス筋はまったく反応しません。

これにはちゃんとした理由があり、MRI室などの医療施設や電波の影響を受けたくない特殊建築物では、非磁性材料が求められることがあるのです。


鉄筋との違い③:価格が高い

ステンレス筋のデメリットとして最も大きいのが価格の高さです。一般的な鉄筋に比べて数倍以上のコストがかかるため、予算や設計上の制限から、まだまだ広く普及しているとは言えません。

ただし、「初期コストは高くても、メンテナンスコストが抑えられる」「長寿命化に貢献する」といった面では、トータルコストで見ればメリットが大きい場合もあります。

特に、長期的に使用される公共施設や重要インフラでは、導入の価値があると考えられています。


鉄筋との違い④:加工性や施工性の違い

鉄筋工事においては、「曲げる・切る・結束する」といった作業が必須ですが、ステンレス筋はやや硬くて加工しにくい印象を受けました。

ただ、専用の道具を使えば施工自体は可能です。

特に機械的性質が一定していてバラツキが少ない点は、施工品質の安定にもつながります。


今後もステンレス筋の需要は高まる?

これまでステンレス筋を使う現場は限られていましたが、今後は耐久性・環境対応・ライフサイクルコストなどが重視される時代に入り、徐々にそのニーズは高まっていくと考えています。

当社としても、ステンレス筋の取り扱いや施工実績を積みながら、お客様のニーズに柔軟に対応していけるよう、スキルを高めていく所存です。


当社では、通常の鉄筋工事だけでなく、こうした特殊材にも柔軟に対応しております。

もしご興味のある施工主様、設計事務所様がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください!

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